♪佳奈side♪
翔と同じクラスになれた。
クラスの振り分けを見て、すごく喜んだ私だけど、
なかなか翔は来なくて…
チャイムが鳴っても来なくて…。
メールを送っても返事はなくて…。
同じ中学の子と話してる時は、
「休みじゃない?バカだね」
なんて、笑ってたけど…
心の裏では、何かあったんじゃないかと心配していた。
そんな、心配していた翔が来たのに、私の顔に笑顔は生まれなかった。
翔は女の子の手を引いて、入って来たから-…。
パタパタパタ…
翔が間違えて連れて来た、2年生女子の軽い足音が、響いていた。
それは、次第に遠くなる。
「岡田くんも席に着いて」
「はい」
クラスには軽い笑いが起こるけど、翔は無表情のまま、一つ空いた席へと移動する。
珍しい…。
こういう時、翔はふざけて笑うタイプなのに…。
「じゃあ………」
また、先生が話を続けるけど、私の頭には入らなくて、目はずっと翔を見る。
出席番号順に並んだ机。
“岡田”と“檜山”だから、当然離れている。
話をしたくても、出来る様な距離ではない。
翔と同じクラスになれた。
クラスの振り分けを見て、すごく喜んだ私だけど、
なかなか翔は来なくて…
チャイムが鳴っても来なくて…。
メールを送っても返事はなくて…。
同じ中学の子と話してる時は、
「休みじゃない?バカだね」
なんて、笑ってたけど…
心の裏では、何かあったんじゃないかと心配していた。
そんな、心配していた翔が来たのに、私の顔に笑顔は生まれなかった。
翔は女の子の手を引いて、入って来たから-…。
パタパタパタ…
翔が間違えて連れて来た、2年生女子の軽い足音が、響いていた。
それは、次第に遠くなる。
「岡田くんも席に着いて」
「はい」
クラスには軽い笑いが起こるけど、翔は無表情のまま、一つ空いた席へと移動する。
珍しい…。
こういう時、翔はふざけて笑うタイプなのに…。
「じゃあ………」
また、先生が話を続けるけど、私の頭には入らなくて、目はずっと翔を見る。
出席番号順に並んだ机。
“岡田”と“檜山”だから、当然離れている。
話をしたくても、出来る様な距離ではない。



