13センチの片想い。私とアイツの恋の距離



その衝撃と一緒に、

『浮気しちゃダメってこと』

部活終わりの帰り道、冗談みたいにそう言った藤原先輩を思い出した。

そう…私の彼氏は藤原先輩。

なのに、なに翔のことばっか気にしてるんだろう。

何か重いものを抱えているみたいに、胸が苦しくなる。


今朝も2年生の教室へと向かう、翔の姿を見た。

津田先輩と別れたわけじゃないんだから…。

翔が入部したとしても、何も変わらない。

聞くことなんて何もない。

先輩のためにも、あまり関わらない方が良い。

近付いたら…絶対にダメ。

閉じ込めた気持ちが、思わぬ状況に溢れ出しそうになるのを感じて…私は必死に蓋をした。



そんな私の気持ちもつゆしらず、翔は翌日も、その次の日も体育館に現れて…

藤原先輩が居なくても、気にしていなかった私なのに、「早く帰って来て」と願っていた-…。