♪佳奈side♪
「疲れたー」
バレーコートのネットを、友達と端を合わせながら畳む。
2年生は今日の反省、片付けは私達1年生の仕事。
文化祭が終わると、部活動はいつもの練習に、すぐ戻った。
いや、文化祭の準備で取られた時間を取り戻そうと、いつもより少しハードな練習かもしれない。
「もう今日の楽しみなんて、ご飯食べて寝ることくらいだよー」
女子高生らしからぬ発言をする友達。でも、私もそれに同感で「そうだねー」と笑う。
「いいじゃん、佳奈は。これからお楽しみが待ってるんだから」
「お楽しみ…?」
「藤原先輩と一緒に帰るんでしょ!」
トン!と軽く、ネットを押し当てられるように渡された。
外が暗いせいで、蛍光灯の光が頼りない薄暗い玄関。
私は隅に腰掛けて、まだ体育館に残っているいる藤原先輩を待つ。
友達に言われた通り、先輩と一緒に帰る為に。
誰にはっきりと言ったわけでもないのに、先輩との関係は自然に広まっていた。
まぁ…文化祭であんな姿を見られたら、疑うなと言う方が難しいけど。
「疲れたー」
バレーコートのネットを、友達と端を合わせながら畳む。
2年生は今日の反省、片付けは私達1年生の仕事。
文化祭が終わると、部活動はいつもの練習に、すぐ戻った。
いや、文化祭の準備で取られた時間を取り戻そうと、いつもより少しハードな練習かもしれない。
「もう今日の楽しみなんて、ご飯食べて寝ることくらいだよー」
女子高生らしからぬ発言をする友達。でも、私もそれに同感で「そうだねー」と笑う。
「いいじゃん、佳奈は。これからお楽しみが待ってるんだから」
「お楽しみ…?」
「藤原先輩と一緒に帰るんでしょ!」
トン!と軽く、ネットを押し当てられるように渡された。
外が暗いせいで、蛍光灯の光が頼りない薄暗い玄関。
私は隅に腰掛けて、まだ体育館に残っているいる藤原先輩を待つ。
友達に言われた通り、先輩と一緒に帰る為に。
誰にはっきりと言ったわけでもないのに、先輩との関係は自然に広まっていた。
まぁ…文化祭であんな姿を見られたら、疑うなと言う方が難しいけど。



