13センチの片想い。私とアイツの恋の距離

☆翔side☆


「おはよ!苺先輩っ!」

学校へと向かう道の途中。
いつも通り小さな女の子の姿を見付けて、声をかけた。

「あ、おはよう」

振り向いて微笑む姿は、いつもと変わらない。

俺は小さな女の子…苺先輩の隣を並んで歩く。

「あっという間に夏休み終わっちゃったね」
「そうだね」

会話も普通で大して変わらないし、苺先輩の横顔を見ながら、相変わらず可愛いと思う。

だけど、夏休み前とは状況が違う事を、心で、そして自分の行動で感じていた。


「…でも、文化祭とかあるし、ちょっと楽しみかも」

俺に喋りかける苺先輩の目を盗んでは、チラチラと周りを見てた…つもりだったけど、

「翔くん?どうしたの?」
「えっ!?」
「誰か探してるの?」

呆気なく気付かれてしまっていた。

「あー…えーと…」

探していたのは…西藤先輩。

見付けたとして、どうするわけでもないけど、気にせずにはいられない。

「あのさ…」

小さく口を開くと、胸がドクンドクンと騒がしくなる。

“西藤先輩と両想いだよ”

いっその事、その言葉を言ってしまおうかと思った。

でも…