振り返った陽にあたしからぎゅっと抱きついた。


「はるっ!?」

「大好きっ…陽…大好きだからねっ…!!
あたしの気持ち、忘れないでね…っ。」

「ありがと、はる。
っていうかそんなこと言われると…こっちがもたないよ。」

「へ?」



あたしが顔を上げたその瞬間に、そっと降ってきた優しいキス。



「ありがとう、はる。」


くしゃくしゃっとあたしの髪を撫で、あたしに甘い笑顔を残して…陽は旅立った。



あたしたち…大丈夫だよね。
たとえ遠くに離れてしまっても、お互いを想う気持ちは変わらない。
これから先ずっと…一生。