* * *
駅に着いてしまった…
陽が乗る新幹線が出発するまであと10分…
あたしはホームまでは行かないから、改札は通れない。
「はる、わざわざ見送りにまでついて来てくれてありがとう。
昨日も…一緒にいてくれたし。俺のわがままに付き合ってくれて…ありがとう。
またすぐ帰ってくるから、ね。だから…」
そっと陽があたしの頬に手を添えた。
「そんな顔しないで。」
「え?」
ポロっと零れ落ちた涙。
自分でも予期せぬことで、びっくりする。
「えっ…あっ…あたし…泣くつもりなんかじゃ…っ…
ちゃんと、見送るって…決めたのにっ…。」
「下手な笑顔で見送られるより、素直に泣いてくれた方がいいよ。
昨日言っただろ?気持ちを見せてって。」
「う~…っ…泣きたく…ないよっ…。」
陽が優しく頭を撫でてくれる。
「ごめん…はる。」
「え?」
駅に着いてしまった…
陽が乗る新幹線が出発するまであと10分…
あたしはホームまでは行かないから、改札は通れない。
「はる、わざわざ見送りにまでついて来てくれてありがとう。
昨日も…一緒にいてくれたし。俺のわがままに付き合ってくれて…ありがとう。
またすぐ帰ってくるから、ね。だから…」
そっと陽があたしの頬に手を添えた。
「そんな顔しないで。」
「え?」
ポロっと零れ落ちた涙。
自分でも予期せぬことで、びっくりする。
「えっ…あっ…あたし…泣くつもりなんかじゃ…っ…
ちゃんと、見送るって…決めたのにっ…。」
「下手な笑顔で見送られるより、素直に泣いてくれた方がいいよ。
昨日言っただろ?気持ちを見せてって。」
「う~…っ…泣きたく…ないよっ…。」
陽が優しく頭を撫でてくれる。
「ごめん…はる。」
「え?」



