「ってなんでそんなに距離置くの?
ベッドから落ちるよ?」

「…無理っ!!落ちてもいいもんっ!!」

「ダメだから。」



そう言ってあたしの方に手を伸ばす陽。
あたしは呆気なく捕まって、温かい腕の中に収まる。
目の前には陽の胸。
部屋着がいつもの私服とか制服よりも薄いから、陽の熱をじかに感じてる気がする…
それが余計、あたしの顔を赤くする。


「はる…熱いんだけど…。」

「へっ?だっ…だって…陽が近いからっ…。」

「今日は離さないって…言っただろ?」

「それはっ…そうだけど…。」


でもー…っていうかもう目開けてらんないっ…!!
そう思ってあたしは目をぎゅっと閉じた。



「本当に…可愛いね、はるは。」


そう言っておでこにキス…
そして瞼に落ちてきたキス。

一気に熱がそこに集中して、あたしはますます目を開けられなくなった。