「何って…俺のものって印つけただけだよ。」

「印っ?」


そう言われて陽の膝から立ちあがって鏡を見ると…
首筋に赤いアト…


「所有の印。」


カーッっと頭に血が上るのが自分でも分かる。
これ以上ないってくらい、熱い…


「さて、寝ようか。」

「え?」

「ほら、ここおいで。」

「え?ちょ…添い寝って本気…?」

「俺はいつでも本気だよ。
ここ、おいで。」


陽が手招きするのは、ホントに陽の隣、というかベッドの中。
あたしのベッドよりは広いけど…
二人で入ったら相当密着しなきゃダメだよ…
寝れない寝れないっ!!


「あたし寝れないもん…っ…。」

「大丈夫だよ。
はるが眠るまで、ずっと頭撫でてあげるから。
だから…おいで。」


そう言って自分のベッドの横をポンポンと叩いて手招きする陽。


「早く。」


そう急かされて、あたしは素直にベッドに入った。
少し…遠慮がちに。