恋色の紙ヒコーキ

「はる、俺と…結婚してくれますか?」

「っ…!!陽…っ…。」


陽の真剣な眼差しがあたしを捉えて離さない。
しかもこの至近距離で言われて、余計頭がクラクラしてくる。


「はる…?」

「ホントに…あたしでいいの?」

「うん。はる以外は、いらない。」




「……する…陽と…結婚する…っ…」



あたしは恥ずかしすぎて、陽の胸に顔を埋めた。
だってこんな顔、誰にも見られるわけにいかないよっ…!!


「はる…。」


陽がそう言いながらあたしのことを起こす。
陽の唇が、耳元に近付いてくる。



「はる…好きだよ。」


陽があたしの耳元で、甘く優しく囁いた。
そしてあたしの首筋に鋭い痛みが走る。


「っ…な…何…?」