恋色の紙ヒコーキ

「はるが短大卒業したら、結婚しよう。
俺の一人暮らししてる家に来てもらって、同棲したいって思ってる。
もちろん俺は学生だからお金はないけど、バイトして二人で生活できるように頑張るから。
正直言って…はると2年も離れてれば限界だよ、俺。」

「……。」


あまりにも話がポンポンと進みすぎ、呆気にとられてしまってるあたしは言葉が出ない。


「はる…?」

「っ…ごめんっ!!ちゃんと聞いてるの!!だけど…なんかついていけなくて…っ…。」

「明日旅立つって言うのに混乱させちゃってごめんね。
はるの返事も聞いてないのに…
だけど、俺の気持ちは変わらないから。
それに…。」

「え?」

「はるの心を、誰かに盗られる気もないから。」

「…!!」


今度は真っ赤になりすぎて言葉が出てこない。
っていうかあたしだって…


「陽以外、好きになる予定なんかないもん!!」

「そう?それなら良かった。
じゃあ、プロポーズの返事、貰ってもいい?」

「へっ?」