「はる?大丈夫…?」

「え!?」


周りはもう暗いのに、陽の顔の表情まで分かるのは絶対に顔が近すぎるからだと思うっ!!
あたしは少し後ずさる。


「なんかぶつぶつ独り言言ってたからさ。
花火、もう線香花火しかないよ。」

「えーっ!?ホントだ…
あ、じゃあさ!!去年のキャンプの時みたく、競争しない?
誰が一番最後まで残るか!!」

「おぉーいいねー!!
一番最初に落ちたやつが一番最後まで残ったやつにジュースを奢る、だろ?」

「そう!!じゃ、みんな一本ずつ持って!!」



あたしたちは一斉に火を付けた。

あの頃と変わらない光。

パチッ…パチッと少しだけ大きくなる。


「懐かしいね…なんか。」

「だよね。なんか全然あの頃と変わんない感じがするーっ!!」

「そうかな?
あたしは結構変わったと思うよ。
自分もだけど…はるも。」

「え?」