パクっと一口。

ふわーっと広がる優しい甘さ。


「おいしーっ!!」

「ホント?」

「美味しいですよっ!!
やっぱり陽ママの作るお菓子最高!!
紅茶も美味しいー♪」

「はるちゃんの食べてるときの顔ってすっごく幸せそうで、こっちまで嬉しくなっちゃうわ。ねぇ、陽?」

「そうだね。」


そう言って並ぶ二人…
ってよくよく見てみると…


「陽ママと陽ってすっごい似てる…。」

「あれ?今更?」

「なんか…顔は似てるって知ってたけど、笑い方とかも似てるんだね…。」

「そうかしら?」

「自分じゃ良く分かんないけど…似てる?」

「うん…今のなんていうか笑い方っていう…か…
そういうの似てる!!」

「ふーん…そっか…。」

「あ、陽。
ちょっと洗濯物取り込んできてくれないかしら。
今日量がいつもより少し多いのよ。男手が…ね?」

「…分かった。」

「陽!!あたしも手伝うよ!!」

「はるはお客様だからいいよ。
ゆっくり食べてて。」

「でもっ…。」

「はるちゃん!!ちょっといいかしら?」

「え?」


陽ママに手招きされて、あたしはリビングに残る。