ぐっと後ろから腕を引っ張られる。

背中から温かさを感じる…


「よ…陽…?」

「なんかこうしたくなったから…。」


そう言いながらあたしの向きを変える。

あたしと陽の視線がぶつかった。


ゆっくりと陽との距離が近付く。


そして…


そっと触れる唇。



唇が離れて、また視線が絡み合った。



「はる、顔赤い。」

「だって…陽が…」

「俺のせい?」

「当たり前だよっ!!
もーっ!!心臓がうるさいっ!!」

「ホント?」


そう言って陽はあたしを抱き寄せる。

あたしはまた陽の香りに包まれる。



「ホントだ…
早過ぎない?」

「もーっ!!
いいの!!そこは突っ込まないで!!」

「あはは。
ごめんごめん。
今度は本当に帰るよ。
また明日、はる。」

「うんっ!!
また明日、学校でねっ!!」