わたし達が10歳くらいになると、鍛練や勉学を理由にティアル国に遊びに来なくなったから… もう数年彼を見ていない。 あの優しい彼のままだろうか。 妻がわたしでいいのか… なんて今からソワソワしてる。 「ユアリス、結婚の儀は一週間後です。5日後にはヴェルディナに向かいますからね」 「…は、はい。わかりました」 あまりにも早く結婚の儀を挙げることに驚いた。 だけれど、大好きな彼と結婚できるのだと思うと胸がドキドキと高鳴った。