背後から瓦礫を踏む音がした。
「月よ。ヒサヤさん」
そう言いながら振り向いたカスミの目に最初に飛び込んだのは、
ヒサヤの見開かれた両目だった。
その瞳が現しているのは驚愕と動揺。
ヒサヤはカスミを恐れのような目で見ている。
―どうして?!
驚いたカスミはようやくその事実に気付いた。
ヒサヤの黒い瞳をはめた顔。
その黄味と赤味をちりばめたペールオレンジの肌の色に。
―あぁ。
この人の瞳に映る私は
こんなにも鮮やかな緑色なのに。
「月よ。ヒサヤさん」
そう言いながら振り向いたカスミの目に最初に飛び込んだのは、
ヒサヤの見開かれた両目だった。
その瞳が現しているのは驚愕と動揺。
ヒサヤはカスミを恐れのような目で見ている。
―どうして?!
驚いたカスミはようやくその事実に気付いた。
ヒサヤの黒い瞳をはめた顔。
その黄味と赤味をちりばめたペールオレンジの肌の色に。
―あぁ。
この人の瞳に映る私は
こんなにも鮮やかな緑色なのに。


