『…これで、あたしをキライになりましたか??』

「金本…??」



お願いだから、

気づかないで。


心の奥に隠れた本当の気持ちに、

気づかないで。



傷はどうせつくんだから。


だったら浅い方がいい。


深入りする前に、離れた方がいい。



「何いって…」

『さようなら!!』



先生の言葉を遮ると、あたしはドアの方へと向かった。



これ以上…長く居てはだめだから。


決心が鈍ってしまうもん。