バカだな、あたし。 先生は男なのに、先生の家にノコノコついていって。 …挙げ句の果てに、 先生をだんだん信用してきている自分がいた。 こんなの、だめ。 男って言うのはみんな怖いものなんだから。 もう、裏切られるのはごめんなの。 もう、傷つきたくないの。 ――だから、 あたしはもう一度心に固い鍵をかける。