『ねぇ、今日一緒に帰れる??』 「ごめん。今日は用事があるんだ。」 また、次の日も。 『ねぇ、今日ねっ。』 「今、忙しいから後でね。」 この時だったかな?? あたしたちの歯車が崩れていったのは。 ――そして、 ある日、あたしは思いがけないことを耳にしてしまった。 『健くん!!』 いつものようにあたしは、彼に話しかけようとしたんだ。 ――けど、 あたしの足は、ある言葉によって止まってしまった。