『はいはい。似合うと思いますよー。』 めんどくさくなったあたしは、適当にあしらう。 そんなあたしの態度に、先生はシュンとした表情を見せた。 その顔は、なんだか上目遣いで、子犬みたい。 女のあたしより可愛いって感じ。 一直線に見つめてくる先生を直視できなくて。 あたしは慌てて目をそらした。 …先生ていつもそう。 告白された時も、 数学を教えてくれる時も、 相手を一直線に見てて。 思わず、その純粋な目にドキドキしてしまう。