もちろん、あたしを引っ張ったのは先生。 訳がわからないあたしは、健クンに向けていた目を先生に向ける。 すると先生は、優しく首を振った。 「もう、いいから。 美緒は何もしなくていい。」 それだけ言うと、今度先生は、健クンへと視線を向ける。 「お前には、無理だよ。」 『「え??」』 今度はあたしと健クンがハモる番。 「美緒はお前に、 …渡さねぇよ。」 ドキン、あたしの胸が高まるのを感じた。