そして、その唇とあたしの唇が触れようとした時。
『いやっ…!!』
あたしは、先生の体を思いっきり突っ張ってしまった。
…や、やっちゃった…。
『…えっと…。』
「……。」
一気に白々しい空気が流れる。
弁解しようと色んな言葉を手繰り寄せてみるけど、なかなか上手い言葉が見つかんなかった。
『あのね…、決して先生が嫌だったわけじゃ…。』
もう、あたしは必死。
でも、どんな言葉を言っても先生は抜け殻状態で。
あたしたちの空気は一気に静まり返っていた。
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