ねぇ、先生。 あたし、分かってしまいました。 点呼中の目配せがなくなったのも、 あたしを避けるようになったのも、 あんな言葉であたしを突き放したのも、 全部全部。 あの子たちに言われたから。 あたしを思って、身を引いてくれたんですね――?? 「美緒…。」 美々の優しい手があたしの背中をさする。 あんなこと言ったのに、あたしを心配してくれる美々は、とてつもなくイイ子だ。