『さようなら。』 本日2度目の、さようなら。 今度は止められないように、全力で走った。 ねぇ、先生。 好き。好きだよ。 なのに、こんなのあんまりだよ。 『…うー。』 数学教師室から、しばらくした所。 あたしは足を止めて、声を押し殺して泣いた。 なんだか、無性に泣きたい気分だった。 空はあたしの心と反面、眩しいぐらいの太陽が浴びていて、 なんだか、憎たらしかった。