「だって、いつものアキじゃないんだもん」 なんだか調子狂っちゃう。 「…ねぇ、アキはどうしてあたしが好きなの?」 ふと、浮かんだ疑問。 風が吹き、カーテンが揺れた。 その瞬間、アキの顔がドアップになってアキの香水の香りがあたしを包んだ。 「全部」 気付いたときには、目の前に優しく笑うアキがいたんだ。