今日もあたしは、おにぎりを口いっぱいに頬張っている。



こんなんなら、弁当を減らせばいいんだけど、健ちゃんの笑顔を思い浮かべると、つい多く作っちゃうんだもん。




「健ちゃん…!」




…もう限界。




「は?なにやってんの」




おにぎり、詰め込みすぎちゃいました。




バカだあたし。




健ちゃんは、呆れた顔をするとお茶を差し出してくる。




それは、健ちゃんが昼ごはんを食べるとき用に買っている緑茶で




しかも…!



健ちゃん飲んじゃってるじゃん。




「…ふむ!」




悩んで緑茶を見つめたままのあたしの口に健ちゃんがストローを無理矢理突っ込んできた。




か、間接キスしちゃった。



それだけで、顔は真っ赤になる。