side.aoi 「えっ、あ!?」 くそっ 俺は和奏との電話を邪魔した声を振り向いた 「……鈴村先生……」 「偶然ですね?お一人ですか?」 「…真壁先生と…」 なにが偶然だ、真壁にでも聞いたんだろ? 俺はニヤニヤしながらビールを飲んでいる真壁を睨んだ 余計なことしたな 俺が鈴村と付き合えばいいって思ってんのか? 鈴村は「俺」を知らない 知っているのは「如月先生」だ