パチンと乾いた音がそこに響いた 自分の頬が叩かれているってわからなかった じんじんと痛むそこを押さえてふらりと壁に寄りかかった なんで? 今日は葵衣さんと一緒に登校してない むしろ生活の場自体がかわった でもそんなこと話せない ただ先輩たちの怒りが収まるのをまっているだけ 「あの先生だってあたしたちの味方だし?」 「え…」 あの先生? 葵衣さんのことじゃないよね? 「あたしたちにはあんたが付きまとってウザイって言ってたし?」 なにそれ…つきまとう?