あたしは、首がもげるくらいブンブンと振りながらまた何歩か下がった 「いえいえ、私はすごく気に入ったんです、ね?無理はしますんけど……」 社長さんは眉を下げて申し訳なさそうに微笑んだ 「はい…スイマセン」 あたしは社長さんにその場で頭を下げて、手にしていた小説をレジに持って行った 「1.260円になります」 会計を済ませて書店を出ようと思って出入り口に向かった でもなんとなく視線を感じて振り返ると 「気が変わったら連絡下さいね」 と、あの社長さんが手を軽く振っていた