「お先に失礼します」 俺はまだ机に広がっている書類(見学旅行の)を整えるだけにして席を立った 早く和奏と話をしたい 真壁は「頑張れ」の一言と軽く背中を押してくれた 「サンキュ」 それは一瞬『クール王子』の仮面をはずしての言葉 真壁は呆れたような笑顔で「明日期待してるから」と手を振って「早く行け」と促してくれた やっぱりこうして味方…じゃなくて、友達がいるって言うのは頼もしい 「クール王子、さよならぁ」 「はい、さよなら」