あたしから離れていく先生の体温 「和奏……お、俺…」 先生はそう言ってあたしから一歩離れた 先生はあたしの背中に何かを訴えていたけど、あたしはひたすら洗濯カゴを空にすることに専念していた あの手で… 鈴村先生も抱きしめていた …って思ったら なんだかモヤモヤが爆発したように、先生の手を振り払っていた いや いや やめて他の人を触った手であたしに触れないで 「わ、和奏…あの……昨日のよ、る…」 昨日の夜 それは今のあたしには何も聞きたくないこと