俺がここまで気になってやってんだ そろそろ話しても良いんじゃないか? 「なぁ?」 「だから何を」 「女でも出来たのか?」 「女?……くくっ…」 葵衣は面白そうに口元を上げた そしてたまたま通りかかった女店員が、赤くなった頬をお盆で隠したのを見逃さなかった ほんと、同性の俺から見ても良い男 「一人で笑ってないで教えろよ」 「ん?あぁ…」 葵衣はビールで喉を潤して一呼吸置いて 「俺、婚約者が出来ちまったみたい」 「はぁ?」 何を言い出すんだコイツは