そのシカは
 他のシカたちと
 色が違いました。

 他の仲間は秋の色か
 黒か白い色ですが、
 そのシカだけは
 太陽に濡れた金色でした。

 血に誇りをもった
 他のシカたちには
 その色は
 拒絶されていました。