幕末〓冷血の鬼

ガタッと音がして戸を見ると、黄色い着物を着た小柄な女の人が部屋に入って来た。


「お父さん、お帰りなさい!」


「タマ!ただいま、しばらく会わぬうちに大きくなったなぁ。」


近藤さんはそう言ってタマさんを抱きしめた。


「あの人がタマさん。」


近藤さんが言っていたとおり、私と同じくらいの歳だ。


近藤さんから離れるとタマさんは、私にニコッと笑ってきた。


「はじめまして。恋花さんね?」


「えっ?」


タマさんの言葉に驚くとタマさんはフフッと笑った。


「総司お兄ちゃんが手紙で教えてくれたの。恋花さんって言って私と同じくらいの歳の素敵な人がいるって。」