幕末〓冷血の鬼

「お前は俺から離れるな。」


土方さんはそう言って私の頭を撫でた。


「何時、敵が俺達に気づいて攻めてくるかもわからねえからな。」


「はい。」


土方さんの言葉に頷くと土方さんは手を離し隊の列の前の方に歩いて行き、私は土方さんの後を追った。


「恋花君、今日は南多摩に泊まる予定だ。そこにはな、俺達が暮らしてきた道場があるんだ。」


「近藤さん達の道場ですか?」


「ああ、本当は総司も連れて行きたかったんだがな。」


近藤さんはそう言って寂しそうな顔をした。