幕末〓冷血の鬼

「ここにするか。」


小さな宿を見つけ足を止めると恋花が心配そうに俺を見てきた。


「土方さん、良かったのですか?」


「ん?」


「遊郭……行きたかったんじゃないですか?」


申し訳なさそうな顔で見てくる恋花の頭を俺は優しく撫でた。


「良いんだよ。それに遊郭に行ったら酒を飲ませられるからな。」


恋花は驚いたような顔で俺を見た後、プッと笑った。


「そうでしたね。土方さん、お酒飲めないんですよね。」


「飲めねえんじゃねえ。強くねえだけだ。それに俺だって今日くらいは少し飲むさ。恋花、酌してくれよ。」


「はい。」


俺達は、話をしながら宿に入り1つの部屋をとった。