あれから数日が経ち、近藤さんは幕府から甲府城を攻めるよう命がくだった。


「我々新選組が甲府城を攻め勝った時、甲府城を我々に譲って頂けるそうだ。それに、俺は大名の座を頂く事になった。」


隊士達の前で近藤さんは、大喜びで言ったが左之と新八は、眉を寄せお互いに顔をあわせていた。


近藤さんは、言い終わると上機嫌で部屋に戻っていき部屋では隊士達がガヤガヤと騒ぎ始めた。


「局長が大名になるとは、素晴らしいことだな。」


「ああ。それに甲府城を攻め落とせば頂けるとは、これは頑張らなくてはな。」


隊士達は、近藤さんと同じように喜んだ顔をして話をしている。


俺はため息をつき、その場を後にした。