「私、山崎さんの事助けてなんかいません。」


「いや……」





俺は恋花さんに助けられたんだ。


恋花さんに会う前は、土方さん達の為に監視をして死ねるならいつでも良いと思っていた。


感情も監視役には邪魔なだけだから、切り捨ててしまおうと思っていた。


俺は、監視役だから敵の情報を土方さん達に伝えれればそれだけで良いと思ってた。


たがその考えは恋花さんと出会ってから少しずつ変わっていった。


恋花さんを監視している時に、恋花さんの父の敵は土方さんであることを知ってしまってから俺は恋花さんを不思議に思った。

普通、父親の敵と一緒にいようと思わないだろう。


憎くて憎くて殺したいと思わないだろうか？