しばらくすると山崎は俺の部屋に来た。


「副長……銃声の事ですが近藤さんが撃たれました。」


「何っ!?近藤さんは?」


「命に別状はありませんが重傷です。今屯所に着いた所です。」


「わかった。近藤さんの所に行くぞ。」


近藤さんの所に行くと近藤さんは部屋で寝っ転がっており、畳は血で濡らされていて恋花がせっせと近藤さんの手当てをしていた。


「近藤さん、大丈夫か?」


俺がそう言うと近藤さんは俺の方を見た。

「歳、俺の傷はどんなもんなんだ?俺の腕は大丈夫か?」


命に別状が無くとも刀を振るえなくなれば武士として生きていけなくなる。


近藤さんの傷口を見たが深くやられていて俺は、何も言わず医者を呼んだ。