「心配かけて悪いな。俺は大丈夫だ。恋花もう戻って大丈夫だ。俺はこれからやらなきゃならねえ事があるんでな。」


俺がそう言うと恋花は心配そうな顔で俺を見てきた。


「本当に大丈夫ですか?」


「ああ。」


「そうですか。では失礼します。」


恋花はそう言って頭を下げると部屋から出て行った。


自分で行けと良いながらさっきまで腕の中にいた恋花の温もりがなくなり寂しいと思ってしまう自分に自嘲した。


夢には、懐かしい奴らもいて正直まだ確実には治まっていない心臓の鼓動を感じながら俺は仕事をやった。