「俺……新選組の………皆大好きだったよ。」


平助はそう良いながら月を見た。


「でも……俺……怖かったんだ。月はいつになっても………変わらないのに……新選組は……少しの時間で……変わってしまう。」


平助は震える手で俺の袖を掴んだ。


「新八…さん……近藤さん……と…土方さん……に伝えて。……俺……は……新選組の……皆といて幸せ……でしたって………。あと……恋花…ちゃんに……俺はずっと……恋花…ちゃんを愛………」


平助はそこまで言うと俺の袖から手を離しその手は地に落ちた。


「平助……おい!」


体を揺するが平助は目を開かない。


目からは涙が零れ落ち平助は絶命した。


その後、御陵衛士の奴らは皆斬り俺達は平助の死体を新選組の屯所の近くに弔った。