「伊東は、私の隊の人間まで勧誘したそうです。恋花さんは伊東に何か言われてませんか?」


「伊東さんに勧誘されました……。」


私の言葉に沖田さんは目を見開いた。


「恋花さんまで言われたのですか!?それで………返事は?」


「ちゃんとお断りしましたよ。私は此処が好きですから。」


私がそう言うと沖田さんはホッとした顔で微笑んだ。


「そうですか。良かった。貴女まで伊東の所に行ってしまっては堪えられませんからね。…コホッ。」


「また咳きが出てきてますね。寝て下さい私は桶の水を取り替えてきますから。」


「すいません……ありがとうございます。」


沖田さんはそう言うと体を倒し寝っころがった。