「山南さん、私があなたの介錯をする事になりました。」


山南さんは私の言葉に目を見開いたあと、ニッコリと笑った。


「それはありがたいですね。沖田くんにやってもらえるなんて。」


「私は嫌ですよ……。でも山南さんが選んだ道ですから……。」


「ありがとうございます。恋花さんにも今までありがとうとお伝え下さい。」


「わかりました。」


「失礼します。沖田隊長、女性の方が山南さんに会いたいと言っているのですが…」

門番はそう言って牢の中に入ってきた。


「女性?」


「はい。山南さんに会いたいと門の前で泣いているのですが…」


「通してあげて下さい。」


私の言葉に門番は驚いた。