「総司、他に方法はないのだろうか。」


「近藤さん、山南さんは自分でこの道を決めたんです。武士として死にたいと………。」


「そうか………。俺はもっと山南さんの気持ちを理解すれば良かった。俺がもっとしっかりしていれば…。」


近藤さんはそう言って拳を強く握りしめた。


「近藤さんは悪くありません。これは運命だったのですよ。」


「運命…か。残酷なものだな。」


近藤さんはそう言うと自分の部屋に戻って行った。