「あら、失礼。土方さんもそんな怖い顔しなさんな。」


「怖い顔などしていない。」


土方さんはそう言っているが明らかに不機嫌な顔をしている。


部屋には気まずい空気が流れ静まり返ってしまった。


この気まずい空気を絶ったのは平助だった。


「ほら、みんな箸止まってるよ。せっかく恋花ちゃんが作ってくれた温かい料理が冷めちゃうし。」


「そうだな、平助。飯は温かいうちが旨いもんな。」


原田さんはそう言うとご飯を口にかき込んだ。