「あら、沖田さん。」


「恋花さんから離れて下さい。」


沖田さんは私と伊東さんの間を割って入ると伊東さんを睨みつけた。


「そんな顔してるとせっかくの綺麗な顔が勿体なくてよ。」


「からかわないで下さい。恋花さんに何か吹き込んでいないでしょうね?」


「人聞きの悪い…。ただお話してただけよ。」


「あなたは信頼できない。」


「本当にあなたには嫌われているわね。」

伊東さんはそう言うと私たちに背を向けた。