「あなた土方さんの事が好きなの?」


「いきなり何ですか!?」


「あら、顔を赤くして可愛らしいこと。」

「何故そんなことを聞くのですか?」


「だって普通鬼の副長の小姓になりたいなんて思わないじゃない。」


「土方さんは鬼なんかじゃありません。不器用だけど優しい人です。」


私がそう言うと伊東さんは、少し驚いた顔をした。


「優しいのですか?」


「はい。」


「土方さんに聞きたいことができたわね。」


怪しげに笑う伊東さんに体が寒気を感じた。


「聞きたいことですか?」


「何でも無いわ。私もう少し屯所を見たくなったから見てくるわね。」


「えっ?伊東さん!」


私は伊東さんを呼んだが伊東さんは部屋から出てしまった。


私は、伊東さんがいなくなった後、自分の部屋に戻り医学を勉強した。