「伊東さん。」


「お布団重いのにやらせちゃってごめんなさいね。」


「いえ、これが私の仕事なので。」


「本当に恋花ちゃんは良い子ね。」


「伊東さん、1つ聞いてきても良いですか?」


「何かしら?」


伊東さんは、私の顔を覗き込んできた。


「何で女言葉なんですか?」


「趣味よ。しゅ・み。男が女言葉遣ったらおかしいかしら?」


「いえ、そんなことは………」


「私も恋花ちゃんに1つ聞いても良いかしら?」


「なんですか?」


私がそう聞くと伊東さんはうっすら笑った。