「総司。」


「お願いします。もしここで私を隊から外すのでしたら私は武士らしく切腹します。」


総司が冗談を言っていないのは目を見ればわかる。


「わかった。隊からは外さねえ。その代わりぜってえ死ぬなよ。」


俺がそう言うと、総司は頷いた。


「ありがとうございます。平助は大丈夫ですか?」


「重傷だが命に別状はねえ。」


「そうですか。」


総司はそう言ってホッと息をついた後にまた深刻な顔をした。


「あの…恋花さんは?」


「部屋に籠もっちまってる。」


「やはりあれを見る衝撃が大きかったのですね。でも誰が恋花さんに場所を教えたのでしょう?」


「山南さんだ。」


俺がそう言うと総司は目を丸くした。