「ああ。そう言えば僕の名前を言っていなかったね。僕は桂 小五郎。」


「桂さん。」


私がそう言うと桂さんはニコッと笑った。

「僕の事覚えててね。ほらもう行きなさい。」


「私を殺さないんですか?」


「殺さない。」


「私は新選組の仲間ですよ?」


「女性には手を上げたくない。それに坂本君に恋花さんを殺さないように言われているから。」


「龍馬さんにですか?」


私がそう聞くと桂さんは頷いた。