「ごめんなさい…。」


「いや。取り乱してすまない。ここは女の人がいる場所ではない。早く何処かに行きなさい。」


「私は池田屋に用があるんです。失礼します。」


頭を下げて走って池田屋に行こうとすると手を掴まれた。


「もしかして恋花さん?」


男の人が私の名前を知っていて私は眉を寄せた。


「なんで私の名前を知っているのですか?」


「坂本君から聞いたんだ新選組には勿体無いおなごがいると。君の事だね?」


「龍馬さんと知り合いなんですか?」